第19回医療の質・安全学会学術集会が、2024年11月29日(金)・30日(土)の2日間、パシフィコ横浜 ノース(神奈川県)にて開催されました。
弊社は「医療安全管理 インシデントレポートシステム e-Riskn」を、企業ブースへ出展しました。多くのお客様にお立ち寄り頂き、「e-Riskn」のご紹介・意見交換をさせていただきました。
ご来場いただいたお客様に、心より御礼申し上げます。 いただいたご意見は、今後の製品開発に活かしてまいります。
もっと詳しい内容を知りたいお客様、当日ご来場できなかったお客様は、お気軽にお問い合わせください。
出展の感想
コロナ禍もあり、初めて医療の質・安全学会学術集会へ出展しました。
学術集会全体の参加者数・講演数・企業出展数など、規模の大きさに圧倒されました。また、「医療の質・安全」を中心にしつつも、取り扱われるテーマの多様さ・ 議論の幅広さに驚くばかりでした。
講演や発表の聴講はできなかったのですが、学術集会全体で感じたこと・企業展示やブースでの出展を通して感じたことを記載いたします。
学術集会全体について
医療安全管理者に期待される・または管理者本人が欲するスキルの多様さを感じました。医療的なこと・技術的なことはもちろんのこと、そうではないヒューマンスキルへの言及も多数見かけました。
- 他者へわかりやすく伝え、行動変容を促すためのプレゼン技術・資料の作り方
- 院内の組織づくりやリーダーシップ・フォロワーシップ
- ティーチングとコーチング
- アトツギ問題と後継者育成
これに加えて、災害対応・BCP、AIやDX・データ/動画活用など時代が求めるトピックも見かけました。
企業展示について
企業展示は、「RRS」「AI・DX」というワードが目立っていました。
「RRS」と「AI・DX」は、どちらもデータを活用して医療の質向上・業務改善につなげようというものだと理解しています。
一方で、講演の中には「アラート疲労」について指摘するものも見かけました。「アラート疲労」とは、システムや機器から発せられる大量のアラートに医療現場が疲弊し、重要度が低下してしまい、見落としや無視に繋がってしまう問題のことです。
弊社のようなシステム会社は、システムやセンサーで集めたデータを上手く活用したい・業務改善につなげてほしいという期待でアラートを出しがちです。
皆様の業務と比べてはいけないとは思いつつ、自分のスマホや業務用システムを見れば、未読の掲示が329件、通知が96件溜まっておりました。(不適切な表現であれば申し訳ございません。)
アラートの必要性・有効性をふまえて、出す相手・タイミング・出し方を考えなければ、かえって新たな業務負担・質の低下へつながる問題となることを感じた次第です。
「e-Riskn」ブースでは、たくさんの医療安全管理者様と意見交換ができました!
皆様の活動をお聞きすると、レポートのデータ自体にも価値はありますが、その報告を受けて「何に気づいたか」「誰と何を分析したか」「具体的に何を改善したか」「結果はどうだったか」という報告した先の一連の流れが残っていることが、さらに価値があるのかもしれないと思うことでした。きっとその一連の流れが、病院様のノウハウとなり、明文化・共有化されたナレッジとして蓄積・活用されていくのでしょう。
「e-Riskn」が、医療安全管理者様へ提供できる価値を再考し、新たな製品開発へつなげるきっかけをもらった学術集会でした。
開催情報
第19回医療の質・安全学会学術集会
テーマ | 「学びを続ける。 ~The Power of Sustainable Learning~」 |
会期 | 2024年11月29日(金)・30日(土) |
会場 | パシフィコ横浜 ノース 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 |
アクセス | みなとみらい駅から徒歩5分 桜木町駅から徒歩12分 |
学会事務局 | 一般社団法人 医療の質・安全学会 |
ホームページ | https://convention.jtbcom.co.jp/19jsqsh/index.html |
出展製品情報
医療安全管理インシデントレポートシステム「e-Riskn」
「e-Riskn」は、”医療安全管理者の業務全てを支援する”をコンセプトに開発した、インシデントレポート管理システムです。
インシデント・アクシデントレポートの簡単な収集と、医療安全管理者の業務負担軽減を両立し、病院における医療安全の推進と働き方改革に貢献します。