病院名 | 医療法人社団淳英会 おゆみの中央病院 |
所在地 | 千葉県千葉市緑区おゆみ野南六丁目 49 番地 9 |
許可病床数 | 170 床 (一般病棟 :50 床、地域包括ケア病棟 :60 床、回復期リハビリテーション病棟 :60 床) |
千葉県千葉市に所在するおゆみの中央病院様は、整形外科、内科、循環器内科、糖尿病内科、消化器内科、呼吸器内科、脳神経外科、形成外科、リハビリテーション科を中心に、お子様からご高齢の方まで幅広い年代の患者さんに対応されています。また、4つのクリニックと介護老人保健施設・訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所・地域包括支援センターなどを運営されており、地域の方々を医療と介護の面から支えています。
おゆみの中央病院様では、2022年3月に、「e-Riskn」をご導入いただきましたので、導入の背景や活用方法について、医療安全管理者の請川(うけがわ)様と、礒野(いその)様にお話を伺いました。
これまでご利用されていたインシデントレポートシステムでは、どのような課題を抱えていましたか?
請川様:以前はExcelファイルでインシデントレポートを作成していました。ExcelファイルはDeleteキーを押すだけで原本の削除や上書きができてしまうので、万が一のことを考え、データと紙の両方で管理し、整合性を取る必要がありました。毎月100件以上のレポートをチェックするのは、とても大変でした。
このため、インシデントレポートシステムの導入を切望していました。
礒野様:現場では報告が上がるたびに、「どうやって報告書に入力するんだっけ?」とスタッフからの声も多く聞かれていました。毎日書くものではないので、入力の方法を忘れてしまうんですよね
オンラインでの操作説明でしたが、ご不安などはありませんでしたか?
請川様:電子カルテの更新と同時期だったので、現場が混乱するのではないかと不安でした。
e-Risknは画面が見やすくて直感的に操作できるシステムだったので、現場スタッフからの質問もあまりなく、オンラインでもスムーズに導入することができました。
活用にあたり、工夫した点や運用を見直した点はありますか?
請川様:事故内容を28項目に分類しました。項目を細かく分けることで、どの事故が多いのか分かりやすくなり、分析が容易になると思いました。
他には、本当に必要な項目以外は削除したり、スタッフの所属や職種による権限のマスタを導入しました。
どんなところに導入の成果を感じますか?
請川様:現場スタッフがインシデントレポートを書くハードルが下がったことです!
現在のレポート件数は100件/月で、年間1300件以上です。
医師からの報告は今まで少なかったのですが、30件/年にまで増えました!
礒野様:インシデントレポートはかしこまったイメージがあって、現場スタッフにとってはハードルが高いものでした。
e-Risknは画面が見やすいので、今までの固いイメージはなくなってレポートが書きやすくなったみたいです。
導入をきっかけに改善したことはありますか?
請川様:Excelファイルで運用していた際は、入力→印刷→保存の流れで作業していたのですが、印刷後に保存を忘れてしまうことがよくありました。そのため、紙はあるけどExcelファイルがない!ということもあったんです。
e-Risknは保存をしていないと印刷ができないので、保存を忘れることがなくなりました。
管理する側としてはとても助かっています。
管理者様が楽になった業務はありますか?
請川様:集計は本当に楽になりましたね。
今までは、月100件以上のレポートを 1件ずつリスト化して、患者様の情報を全て手入力していました。
また、レポートには患者様の個人情報が載っているので 1件ごとにロックをかけていたんです。
リスト化する際は、ロックを 1つずつ解除する作業が必須でした。手作業が多くて、とても負担でした。
マクロを組んだりもしましたが、それでも毎月2、3時間はリスト化するのにかかっていました。
e-Risknを導入してからはシステムが集計をしてくれるので、集計作業がなくなりました。
その分、インシデントの原因を検討する時間に充てられます。導入前と後では、雲泥の差です!
気に入っているポイントはありますか?
請川様:電子カルテと連携していることです。
Excelファイルで運用していた時は全て手入力していましたし、患者様情報に間違いがあることもありました。
今は患者様のIDを入力するだけで、患者様情報が自動入力され、医療安全活動として取り組んでいる、当院オリジナルの転倒転落防止シートにも自動入力できます。今まで入力に費やしていた時間が、かなり削減されました。
レポート一覧や統計画面で、検索項目を細かく設定できるところも気に入っています。
転倒転落件数が半減!
病院オリジナルの取り組みは、こちらをご覧ください。
今後の課題やe-Risknへの期待を教えてください。
請川様:当院では、複数のスタッフが共同でインシデントレポートを作成することがあります。
そのため、複数人で同時にレポートの編集ができる機能が欲しいです。